2011年7月31日日曜日

ATFRの肝は選曲

~ 俺はみつおファン ~

クニミツさん曰く

ラジオでのファンの比率は

ミツオ 7

セト 2

クニミツ 1

なんだとか。

ラジオ内で一番上手いことを言ってるのは

実はミツオさんだったりする。

だた、ミツオさんの輝きは

クニミツさんやセト君によるもの

だったりするところもあり

ポジション的にオイシイくて

3人の中の3番手というのが

ズルイ部分もある。


そんなオイシイポジションのミツオさんの魅力は

「用意をしている」

ところではないだろうか。

西日暮里の○○に代表される自己紹介ネタは

時に伏線となり

聞き手を大いに楽しませてくれる。

あるいは

引っ張るだけ引張ったトークの落としどころを見失い

この上ないくらいの更地に着地してしまうところも

セト君がみせてくれる瞬発力のある

「深よくない話」とは

違った美味しさで楽しませてくれる。

ミツオさんの場合、トークやコメントを数多い引き出しに忍ばせて

収録に望んでいるのではないかと思う。

それらは手当り次第に出していくわけでなく

殆どは仕舞われたまま

適切な使い方しかされないのだ。

このネタの多さ、使いどころ、

それらのセンスが俺は大好きだ。

vol.22、ジブリ特集の冒頭で

「収録がやばそうだったら最後に滅びの呪文を唱えよう」

とミツオさんがラピュタのセリフとかけ、

クニミツさん独特のあの軽さが乗っかり

ちょっとした盛り上がりをみせる。

そしてエンディングでは別のセリフを用意していて

そのセリフで

忘れていた冒頭へ一気に引き戻され、

番組全体がフラッシュバックするという

計算されたトークが準備されている。

聴くほどに上手いのだ。



ついでなのでジブリ特集vol.22を…













俺はこの盤が意外と好きでよく聴いている。

現在All Time Favourite Radioブログで

バックナンバーを配信していて

リクエストも募ってるようですが

俺はこのvol.22を推したい。

しかしながらATFRの肝は選曲にある

と個人的に思っているので

その点では推すことはできないという面ある。

この盤は、ジブリ好きなら誰もが共感できる部分と

自分ならばこうだなと、参加したくなる部分があり

とても入りこみやすい。

逆にジブリに興味がない人にとっては

何がなんだかわからないので

全くオススメできない盤でもある。

ジブリ好きの俺は当然

この盤の全体を通して好きだ。

中でもお気に入りは

ゲストのちなつさんが、好きな男性キャラを

「となりのトトロ」より、

お父さんの草壁タツオと発表し

何かのランキングでランクインしていない事に対して

アスベルが入っててタツオが入ってないのは納得いかない

と一瞬、素が出てしまうところが

vol.4でセトくんのポテトチップスをほうばりながらの

「俺だって現実!」に似た

心からの声が垣間見えて好きですね。



話を戻してミツオさんへ。

ミツオさんの数々のネタで一番好きな、

好きというか、

尊敬に値するほど魅せられたネタは

vol.4でのエンディングトーク。

童貞キャラの彼が

女の子はギャップに弱い

と言う流れで

「髪が肩に付きそうなくらい伸びたからバッサリ切りたい」

「急に髪切っちゃうと、女の子はあれ?ってなちゃいますから」

と言い切り、童貞キャラが女性を語るというくだり。

みんなで童貞キャラをいじり盛り上がりをみせる中、

リスナーの多くが

こう突っ込んだであろう。

「それはギャップとは言わず、ただ変わっただけじゃないのか」

と。。。

そして直ぐに気付いたはずだ。

これも含めネタなのだと。

突っ込んだのではなく

ミツオさんに突っ込まされたのだと。


vol.4のネタでキャラを確立し

現在のvol.30まで生きてきている。

時折ミツオさんを「狂った天才」と称する事があるが

俺から言わせてもらうと

彼は天才なんかじゃない。

ましてや狂ってなんかもいない。

彼は職人である。

したためられたネタの数々。

物事の捉え方。表現方法。

様々なバックヤードを踏まえ

それらを総評して

「狂った天才」と言えるのかもしれないけど

その一言で片付けられないほど

奥深く、じんわり沁みる最高のセンスで

笑いのツボを押してくれる。


そんな笑いの職人 と言えばなんだか大袈裟ですが

心の脇腹をくすぐってくれる男、ミツオさんの魅力が

ぎっしり詰まった処女作

「どうていだもの」を読ませていただきました。

















相田みつをさんの書(詩)をパロった感じで

童貞あるあるを丸ごと一刷の本に仕立てたこの作品。

くだらなさの極みです。

コンセプト、出版、購入、読破すべての流れがおもしろいですね。

こんな事を考え

わざわざ出版し

買う方も買う方

そして「どうていだもの」を読む。

どの行為もおもしろいし、とても愛くるしい。

この詩というのか書というのか

相田みつをさんの作品はある種、

額に入れて飾る人もいたりするような

ありがたみみたいなものがあるのでしょうが

斎藤みつおさんの作品は、

そのありがたみみたいなものはゼロだ。

いや、マイナスだ。

そこにくだらなさプラスの

童貞2乗、掛ける82書

イコール おのおので…

という面白い内容ですので是非お試しあれ。

在庫があれば9月3日のロックショウでも

販売していただけると思いますので

是非ともご購入ください。この夏のオススメ!

購入後はスーツを着て読むのが正しい読み方のようです。

正しい読み方を詳しく知りたい方は

著者のミツオさんのブログを探してチェックしてみてください。

ブログは当然ながらミツオさんの魅力も満載で楽しいです。



俺も書を始めてみようか…

武田双龍でも

涼風花でもなく

斎藤みつおに憧れて。。。



投稿 : 元ポール


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